| タイトル |
日 時 |
「ノーカントリー」
「ファーゴ」(1996年)や「未来は今」(94年)などの作品で知られる米国のジョエル&イーサン・コーエン兄弟が2007年にコーマック・マッカシーの小説「血と暴力の国」を映画化したクライム・サスペンス「ノーカントリー」(原題=No Country For Old Men、米、122分)。麻薬密売事件を発端に大金を手にした男と彼を追う殺人鬼、さらにその殺人鬼を追う保安官といった構図となっている。事件は何も解決しないぺシミスティックで、カタルシスのない内容だが、この作品は80年代以降の血と暴力に塗られ...
...続きを見る
トラックバック 46 / コメント 4 |
2008/08/17 23:12 |
「サイレントヒル」
幻想的で美しく哀愁をさそうホラー・ムービー「サイレントヒル」(2006年、米日加仏、クリストフ・ガンズ監督)。廃墟と化した不気味な街、サイレントヒルに足を踏み入れた母娘を想像を絶する恐怖が襲う。「バイオハザード」の制作者らが大ヒットゲームを映画化。幾分かの芸術性を感じさせる″お化け屋敷″映画だ。
...続きを見る
トラックバック 25 / コメント 4 |
2008/07/20 00:10 |
「ラブソングができるまで」
「ノッティングヒルの恋人」や「おいしい生活」などの作品で知られるヒュー・グラントと「50回目のファースト・キス」などで知られるドリュー・バリモア主演のラブ・コメディ「ラブソングができるまで」(2007年、米、マーク・ローレンス監督、104分)。本作は元ポップスターの悲哀や再生を描いているが、理屈抜きで十分楽しめるラブ・コメの佳作だ。
...続きを見る
トラックバック 68 / コメント 4 |
2008/06/22 13:05 |
「アメリカ、家族のいる風景」
名作「パリ、テキサス」の脚本家、サム・シェパード、世界で現役映画作家の最高峰に位置するヴィム・ヴェンダースが2005年に撮り上げたロード・ムービー「アメリカ、家族のいる風景」(独米、124分)。この映画は、家族のドラマを背景としながら、アメリカという国は何かを強く訴えている。また、S.シェパード本人や、「死ぬまでにしたい10のこと」のサラ・ポリー、「神に選ばれし無敵の男」「海の上のピアニスト」のティム・ロス、ジェシカ・ラングなど豊富な役者陣をそろえている。
...続きを見る
トラックバック 26 / コメント 4 |
2008/05/12 00:45 |
「ナチョ・リブレ/覆面の神様」
「スクール・オブ・ロック」や「ホリデイ」などの作品で知られる米国コメディアン、ジャック・ブラック主演のプロレス・コメディ「ナチョ・リブレ/覆面の神様」(2006年、米、92分、ジャレッド・ヘス監督)。メキシコの修道院の孤児らを救うため、ジャックの覆面レスラーとしての奮闘振りを描く。世界的にコメディ映画の衰退化が目立つなか、この作品は本格的かつ正統的なコメディとしての希少価値がある。また、ジャックのコメディアンとしての才能、芸達者ぶりが遺憾なく発揮された作品だ。
...続きを見る
トラックバック 35 / コメント 6 |
2008/05/07 00:20 |
「タロットカード殺人事件」
米国映画界の才人、ウッディ・アレン監督が2006年の前作「マッチポイント」と同様、ロンドンを舞台に世界で注目度bPの女優、スカーレット・ヨハンソンをヒロインに起用して撮ったコメディ・タッチのサスペンス「タロットカード殺人事件」(英米、95分)。この作品は、前作に比べて重々しさがなくなり、またアレン自身も出演しており、軽妙洒脱な彼得意のギャグも随所に織り交ぜている。アレンがヨハンソンのため1年間かけて完成したシナリオだが、彼と彼女の迷探偵ぶりが、遺憾なく発揮された十分楽しめる映画だ。
...続きを見る
トラックバック 56 / コメント 14 |
2008/04/01 01:06 |
「プロヴァンスの贈りもの」
「エイリアン」「ブレードランナー」「キングダム・オブ・ヘブン」などの作品で知られる英国出身の監督、リドリー・スコットが2006年に撮ったドラマ「プロヴァンスの贈りもの」(米、118分)。この映画は美しい情景のあふれた南フランス・プロヴァンスを舞台に、ピーター・メイルの同名小説を、彼の親友であるR,スコットがラッセル・クロウを主演に迎えて映画化した。都会の喧騒を離れて、南仏の片田舎で過ごすスローライフが素晴らしい意味をもっている。同所で愛する女性に出会い、そして人生を見つめ直すクロウの姿が、現代人...
...続きを見る
トラックバック 34 / コメント 4 |
2008/03/23 22:41 |
「パリ、ジュテーム」
「死ぬまでにしたい10のこと」のイザベル・コイシェや、「ファーゴ」などのコーエン兄弟、「グッド・ウイル・ハンティング」などのガス・ヴァン・サント、「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペインなど世界の18人の映画作家がパリ20区のうち18区を舞台に約5分の枠で撮り上げたオムニバス映画「パリ、ジュテーム」(2006年、仏独など、120分)。プロデューサーは「アメリ」のクローディー・オサール。さまざまな切り口からパリとは、人間とは、愛とは何かなどをテーマにしている。同年のカンヌ国際映画祭の「あ...
...続きを見る
トラックバック 41 / コメント 12 |
2008/03/02 20:30 |
「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」
「ビデオドローム」や「ザ・フライ」「イグジステンズ」などの作品で知られるホラー映画界の鬼才、デイヴィッド・クローネンバーグ監督が2002年にメガホンをとった異色サスペンス「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」(仏加英、98分)。この映画は、心療刑務所を出所した男が中間施設での生活を通して、人間の記憶とは、人間の存在とはなどのテーマを追求している。
...続きを見る
トラックバック 4 / コメント 2 |
2008/02/18 02:15 |
「善き人のためのソナタ」
旧東ドイツの監視社会を描いた映画「善き人のためのソナタ」(原題:他者の人生、2006年、独、138分)。2006年のアカデミー外国語映画賞やNY批評家協会賞などを受賞。監督は弱冠33歳の新鋭フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。本作では、ファシズムともいうべき旧東独社会の問題性、その中で芸術というツールを通して真の人間性に目覚める1人の人間を通して社会的救済を提示している。
...続きを見る
トラックバック 64 / コメント 14 |
2008/02/03 23:36 |
カフカの「城」
チェコの不条理文学作家、フランツ・カフカの小説を忠実に映像化した「カフカの『城』」(1997年、オーストリア・ドイツ、125分)。監督は国際映画賞で高い評価を受けている現代オーストリアの巨匠、ミヒャエル・ハネケ。物語は測量技師のK(ウルリヒ・ミューエ)が雪深い村に到着するところから始まる。Kは同村の城から招かれて来たのだが、城と連絡を取ろうとしても、なかなか取れない。さまざまな手段で城を目指すものの、村で足止めをくらう。村で生活を始めるが、怪しげな人物らがKを取り囲む。役人の典型的な村長、助手と...
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 0 |
2008/01/20 22:48 |
「RENT/レント」
ブロードウェイのヒット・ミュージカルを2005年に映画化した「RENT/レント」(米、135分、クリス・コロンバス監督)。本作は80年代末のニューヨーク・マンハッタンを舞台に、レント(家賃)も払えない貧しい芸術家の卵たちがドラッグやエイズという問題に直面しながらも夢や希望を綴(つづ)る青春群像劇だ。軽快なダンスナンバーやバラッド、ロックなど多彩なジャンルの歌が繰り広げられる。
...続きを見る
トラックバック 25 / コメント 26 |
2008/01/04 00:39 |
「今宵、フィッツジェラルド劇場で」
朝鮮戦争を痛烈に批判した「M★A★S★H」や、ハリウッド映画界の内幕を暴いた「ザ・プレイヤー」などの作品で知られる米映画界の鬼才、ロバート・アルトマン監督が2006年に撮ったドキュメンタリータッチのドラマ「今宵、フィッツジェラルド劇場で」(米、105分)。この映画は、4300万人が聴くという米人気ラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」の同劇場における公開生放送および舞台裏を活写している。出演者も豊富で、「マディソン郡の橋」のメリル・ストリープや「逃亡者」のトミー・リー・ジョーンズらが顔を...
...続きを見る
トラックバック 42 / コメント 20 |
2007/11/25 17:00 |
「あなたになら言える秘密のこと」
名作「死ぬまでにしたい10のこと」のイザベル・コイシェ監督と女優サラ・ポリーのコンビによるヒュマーンドラマ「あなたになら言える秘密のこと」(原題=The Secret Life of Words、2005年、スペイン)。この映画は暗い過去を背負った人間が、どのようにして未来に希望を見出すのか、孤独なヒロインを通して描いている。またクロアチア紛争の悲惨さも浮き彫りにしている作品だ。
...続きを見る
トラックバック 36 / コメント 2 |
2007/11/12 00:00 |
「ロッキー・ザ・ファイナル」
「ロッキー」の日本初公開から30年が経過した。シリーズ6作目となる「ロッキー・ザ・ファイナル」(2006年、米)。30年前に大阪・梅田の映画館で第1作を鑑賞したが、ファイナルは第1作を彷彿とさせて非常に懐かしい気分にさせてくれる。本作は第1作同様に、「イタリアの種馬」ロッキーことシルベスター・スタローンが脚本を書き、またメガホンも取った。世界中で一体、どれだけ多くの人がこのシリーズの映画を見たことであろうか。また、本作は第1作と完全につながっており、2作から5作までは完全に無視できたとしても、こ...
...続きを見る
トラックバック 62 / コメント 4 |
2007/10/10 01:51 |
「デジャヴ」
「トップガン」や「ドミノ」などで知られる米アクション映画界の鬼才、トニー・スコット監督が2006年に撮ったSFタッチのサスペンス・アクション「デジャヴ」(米、127分、ブエナビスタ配給)。スコット監督の前作「マイ・ボディーガード」にも出演していたデンゼル・ワシントンが主演。デジャヴとは既視現象の意味だが、時系列を過去にさかのぼり、カーチェイスなどが繰り広げられる。正統派のアクション映画だ。
...続きを見る
トラックバック 65 / コメント 10 |
2007/09/24 23:45 |
「ダイ・ハード4.0」
世界一運の悪いあの男が12年ぶりに帰ってきたー。ブルース・ウイリス主演「ダイ・ハード4.0」(2007年、米、129分、レン・ワイズマン監督)。今回はジョン・マックレーン刑事が、デジタル制御された全米のインフラ機能を襲うサイバーテロ集団の脅威に敢然と立ち向かう。携帯電話の使い方もおぼつかないアナログ人間のマックレーンだが、デジタル社会と化した現代における悪にどう挑むのか。第1作から19年振りの本作は社会背景が著しく異なっている。巻き込まれ型スペクタルとして当時、話題になりヒットした第1作に比べ、...
...続きを見る
トラックバック 72 / コメント 16 |
2007/08/14 16:17 |
「シネ・ワン」リポート 書評「僕はこうして作家になった」
これまでに五木作品は、第1エッセイ集「風に吹かれて」をはじめ、「さらばモスクワ愚連隊」や、「男だけの世界」「艶歌」「燃える秋」など数多くのエッセイや小説を読んできた。彼の作品を通じて、引揚者の思想というか、ある種の諦観を感じる。文体で読み取れるのはクールで、ハードボイルドタッチのまさに男のダンディズムである。
...続きを見る
トラックバック / コメント |
2007/08/01 00:36 |
「シネ・ワン」リポート 書評「トニー滝谷」
これまで、村上春樹の作品は、デビュー作「風の歌を聴け」をはじめ、「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」などを読みあさってきた。これらの作品に共通している主題は「喪失と再生」だ。
...続きを見る
トラックバック 1 / コメント 2 |
2007/07/08 23:18 |
「マッチポイント」
米国映画界の才人、ウッディ・アレン監督が2005年、初めてロンドンで撮ったラブ・サスペンス「マッチポイント」(W・アレン脚本、124分)。英国上流社会を舞台に、欲望や愛憎が渦巻く人間関係の中で、キャッチコピー「愛に負けるか、欲望に勝つか。それでも人生は、運が決定するー」のように、運命に左右される人々の生き様を濃密、かつスリリングに描いている。ドストエフスキーの小説「罪と罰」を下敷きにしたような感じも見受けられる。現在、世界で最もセクシーな女優として評価されている新進気鋭のスカーレット・ヨハンソン...
...続きを見る
トラックバック 53 / コメント 24 |
2007/06/18 01:40 |