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<<   作成日時 : 2006/03/09 01:25   >>

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画像ブルース・ウィリス主演、アクション映画の巨編「ダイ・ハード」(1988年、米、130分、20世紀フォックス配給)。この作品は世界中で大ヒットし、また「巻き込まれ型」スペクタクルとして、その後のアクション映画に多大な影響を及ぼした。監督は「レッド・オクトーバーを追え!」(90年)、「プレデター」(87年)などのジョン・マクティアナン。


物語はニューヨーク市警のマックレーン刑事(ブルース・ウィリス)が、クリスマス休暇で、ロサンゼルスにいる別居中の妻ホリー(ボニー・ベデリア)に会いに行くところから始まる。ホリーは34階建ての超高層ビルにある日本商社「ナカトミ」に勤務。マックレーンはクリスマスイブに、同ビルへ妻が参加しているナカトミ社長主催のパーティーを訪れる。パーティー開催中、13人のテロリストらがビルを襲う。リーダーのハンス(アラン・リックマン)はナカトミの社長に対し6億4千万jの債権証書を要求するが、社長はこれを拒否し、ハンスに射殺される。マックレーンは近くでこれを目撃し、ここから彼とテロリストらの死闘が展開していく……。

画像さて、この映画をストーリー上の構成にしtがって見てみよう。まず序盤の約20分間、ニューヨークからロサンゼルスへ飛行機が着陸するシーンから始まる。なかなか、すんなりとドラマへ入ることのできる導入部分だ。そこではマックレーンの飛行機嫌いや米ウエスト・コーストに対する批判、職業が刑事であることなどが分かる。またマックレーンを取り巻く状況、妻との関係や二人の子どもなど周辺状況が説明される。

テロリストが事件を起こす(ビルに侵入し占拠する)中盤では、ハンスの冷酷な性格や、またナカトミビルの6億4千万jの債権証書が入った金庫をこじ開けるために雇われたコンピューター専門家のテロリストらが描かれる。一方、マックレーン刑事は一人で、ぐちをさんざんこぼしながらテロリストらに立ち向かう。それまでの、アーノルド・シュワルツネッガーやシルベスター・スタローンなどマッチョマンのヒーローとは異なり、ひどく庶民的で人間的だ。マックレーンとテロリストらの攻防では、エレベーターや排気口、巨大ビル、屋上などの場所がキーワードとなる。マックレーンは無線機でロス市警と連絡をとるが全然、らちがあかない。このあたりは、近年さんざん不祥事を起こしている日本の警察と同様やきもきさせる。しかし、パトロール中の黒人警官、パウエルと無線を通じて唯一の理解者を見出す。この映画は、ある意味でマックレーンとパウエルの友情の物語としても読み取ることができる。

画像警察官が現場に続々と集まり、装甲車でビルに突っ込む。しかしこれに対し、テロリストらはバズーカ砲で反撃を加える。まるでかつて日本で起きた浅間山荘事件を見ているようだ。また、人質の一人であるナカトミ商会・国際部長はハンスと取引を行う。それはテロリストらを妨害しているマックレーンを説得することだ。マックレーンが警官であり、さらに人質のホリーの夫であるという身分をテロリストらに明らかにしてしまう。この陰湿な性格はよく描かれていると思う。

ラストまでの約30分間の終盤では、事件のTV報道がエスカレートする。またFBIが出動。さらにハンスがマックレーンと初めて対面する。ハンスは自分を人質の一人と称してマックレーンをだます。ただ、このシーンにはしらける。さんざん、二人は無線で会話をしておきながら、今さらという感じだ。この部分は、ストーリーテリング上、唯一の欠陥と思われる。また、マックレーンとパウエルとの″奇妙な友情″は深まり、パウエルはこれまでの身の上話を無線で繰り広げるのは面白い。圧巻なのは、やはりテロリストらが屋上に仕かけた爆弾装置が作動し、屋上にいたマックレーンがどのようにして脱出するかだ。彼は体に消火ホースを巻きつけ、ビルを飛び降りる。そして、けん銃でビルのガラスを壊し、中に侵入する。見ていて気持ちのいい迫力のあるシーンだ。彼はいつもぼやく。「なんでこんな目に遭うんだ」と。

画像無事助かったマックレーンと人質らのラストシーンではクリスマスイブの夜、巨大ビルの地上に空から債権証書が雪のように降りしきる。これは日本企業の資本を象徴しているかのように見える。TV局の男性レポーターがホリーにコメントを求める。これに対し、ホリーは同男性に一発パンチをくらわせる。見ていて胸がすくシーンで、マスコミ批判の意味をこめたものであり爽快(そうかい)だ。エンドロールのなか、一大スペクタクルが終わったあと軽快に流れる「LET IT SNOW!〜」は心地よい。なお、キャスティングだが、資料によると、当初マックレーン役にリチャード・ギアやアル・パチーノ、クリント・イーストウッドの3人があがっており、これら3人が断ったためにブルース・ウィリスにこの役が回ってきたらしい。

「ダイ・ハード(なかなか死なないの意)」を10数年ぶりに見直してさまざまな発見があった。最近のアクション映画では、マイケル・ベイ監督の「アイランド」(05年)や「バッドボーイズ2バッド」(03年)などのように「ダイ・ハード」よりスケールの大きい作品が発表されている。しかし、この映画は革新的であり、総合的に見てアクション映画史に残る名作であることに違いはない。

[5段階評価]……☆☆☆☆

画像


ダイ・ハード
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ダイ・ハード
ダイ・ハード1988年 アメリカ監督:ジョン・マクティアナン出演:ブルース・ウィリス&nbsp;,&nbsp;ボニー・ベデリア&nbsp;,&nbsp;レジナルド・ベルジョンソンStoryクリスマス・イブの夜、LAのハイテクビルを最新兵器で武装した謎のテロリスト集団が襲った!彼らの要求を拒ん... ...続きを見る
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1988年 監督 ジョン・マクティアナン 出演 ブールス・ウィリス(ジョン・マクレーン) アラン・リックマン(ハンス・グルーバー) ボニー・ベテリア(ホリー・ジェネロ・マクレーン) レジナルド・ベルジョンソン(アル・パウエル巡査) クリスマスに、別居.. ...続きを見る
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☆彡映画鑑賞日記☆彡
2007/11/14 21:17
<ダイ・ハード> 
1988年 アメリカ 132分 原題 Die Hard 監督 ジョン・マクティアナン 原作 ロデリック・ソープ 脚本 ジェブ・スチュアート  スティーヴン・E・デ・スーザ 撮影 ヤン・デ・ボン 音楽 マイケル・ケイメン SFX リチャード・エドランド 出演 ブルース・ウィリス  レジナルド・ヴェルジョンソン  ボニー・ベデリア    アラン・リックマン  アレクサンダー・ゴドノフ  ウィリアム・アサートン    ジェームズ繁田 ...続きを見る
楽蜻庵別館
2007/12/27 10:58

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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとうございました。この映画は本当革新的であり、アクション映画史に残る名作ですね。同感です。
成功者への道
2006/03/10 20:42
成功者への道さん、TB&コメントありがとうございます。
この映画は、アクション映画史上、不朽の名作だと思います。
では、では今後ともよろしく。
D.ギルモア
2006/03/10 23:49
早速遊びに来ましたよ〜!!

このシリーズは1,2,3とありますがこの1だけTVで見て気に入ったんで2と3は劇場で見ました。

好きな順は2→1→3です。
(3はやっぱ奥さんが出てなかったのでちょっと半減)

ギルモアさんもおっしゃるようにこの主人公いつもボヤいてますよね!

そういうところが身近に感じれて良かった。
(ストーリー設定は全く身近にはないですけど・・・笑)
後個人的に悪役のアランさんかっこいいです。
ちゃーはん
2006/03/12 18:08
やあチャーちゃん、おひさ!!早速来てもらって感謝・感激です。

ぼくは、このシリーズではやはり「1」が一番気に入っていて、10数年ぶりにビデオを見直して、この記事を書いてしまったんだ。

いつもぼやく刑事役のヒーローって庶民的でいいよね。また、悪役のアラン・リックマンという役者は何か存在感があるよね。ぼくはこの映画に出ているアランしか知らないけれど、結構有名な役者さんみたいね。ラスト近くでB.ウィリスと壮絶な格闘シーンがあってビルから転落するアランの表情が印象に残っています。

P.S.チャーちゃん、このブログへのアクセス方法だけど、苦労をかけてごめんね。もしかしてヤフー掲示板のぼくの公開プロフをあなたのパソコンの「お気に入り」に登録・保存してもらって、そこからアクセスするというのは、どんなもんでっしゃろか。しかし、時々はあなたの主宰するヤフー掲示板「映画ジャンル別ドラマ・愛と音楽がテーマ」にお伺いしようかなと思っています。では、では。
D.ギルモア
2006/03/12 20:32
追伸、チャーちゃんへ。それとアクセスの仕方として、ヤフーやGoogleなどの検索で、「シネマ・ワンダーランド」とインプットしたらアクセスできるんで、よろしくね!!
D.ギルモア
2006/03/12 23:57
こんにちは、TBありがとうございます!
何度見ても完成度の高い名作ですよね。

ギルモアさんの評論はとても理性的で、
読みやすいですね。
映画の種類が近いような気が致します。
また寄らせて頂きます。
(私のは一部アラン・リックマンに片寄ってはいますが。)

PS:お名前の、Dギルモアって、PFのでしょうか。
ソロアルバム好きでした..!
poitdpo
2006/03/13 11:19
poitdpoさん、よーこそ「シネマ・ワンダーランド」の世界にお越しいただき、ありがとうございます。さらにぼくの記事を「とても理性的で、読みやすいですね」との評価をいただき、めっちゃうれしいです。

さて、「ダイ・ハード」はおっしゃる通り、アクション映画のなかで完成度の高い名作ですね。また悪役のアラン・リックマンは、詳しくは知らないのですが、この映画の役どころ・キャラとしては、「ブレード・ランナー」のルトガー・ハウアーに匹敵する、あるいは彼をちょっと優しくしたような印象をもちました。

ところで、ぼくのHNなのですが、ご指摘のように英国プログレッシブ・ロックグループ「ピンク・フロイド」のメンバーからとったものです。かなり大昔に京都府立体育館でPFのコンサートに行った経験があります。もともとビートルズやストーンズ、ツェッペリン、クリーム、ジェフ・ベック、ディープ・パープルなどブリティッシュ・ロック志向なもので。近年では大阪城ホールで開かれたツェッペリンのコンサートに行きました。

ではでは今後ともよろしく、また当ブログに遊びに来てくださいね。
D.ギルモア
2006/03/13 20:48
お返事ありがとうございます。こちらにもTB貼らせて頂きました。

ブレードランナーのハウアー、私はリックマンのハンスより人間味があって好きです。葛藤と苦しみが伝わってくる奥の深い役ですよね。どちらもクールな悪党ではありますが・・

ピンクフロイド、私もバブルの頃行きましたよ。ぶたが飛んでいましたっけ。名古屋です。私はプログレ系おたくだったので。

それでは!またお邪魔致します。
pointdpo
2006/03/14 20:16
pointdpoさん、再訪ありがとうございます。

SF近未来映画「ブレードランナー」のルトガー・ハウアーは、まさにおっしゃる通り、<リックマンのハンスより人間味があり、葛藤と苦しみが伝わってくる奥の深い役>、全く同感です。つまり、人造人間(レプリカント)はなぜ生まれてきて、一体どこへ行こうとしているのか、このことはそっくり人間にあてはまる哲学的命題をもっている役だからなのですね。うーむ、P・K・ディックの世界って単にエンタメにとどまらずすごいなな。

それとピンク・フロイドの音楽っていいですよね。ある意味ではぼくの大好きなビートルズ、ストーンズを超えているかもしれません。
D.ギルモア
2006/03/14 22:53
『お気に入り』機能は事情があって使えないんだけど“ヤフー検索”でアクセスできたのでこれからはちょこちょこ覗きにきますね!

音楽の話されてますが私ここ最近ジェフ・ベックさんやディープ・パープルさんあたりを聴いています。
“ブリティッシュ・ロック”というのがよくわからないんだけど(どうもそこらへんの線引きが・・・)
この前は“KISS”のCDを借りたよ!

後“モトリー・クルー”も好きなんだけどジャンルは何になるんだろう・・・
(『スクール・オブ・ロック』のHPのジャック先生の下で勉強しなくっちゃ!!)
ちゃーはん
2006/03/17 05:26
やあ、チャーちゃん、こんばんは。ヤフー検索でアクセスできるようになってよかったね。

ジェフ・ベックのギターっていいよね。あと、E.クラプトンも好きなんだ。D.パープルもハードロックの元祖みたいなところがあっていいよね。ブリティッシュ・ロックの線引きって難しい面があるかもしんないけど、ぼくは文字通りに英国ロックバンドというふうに解釈しているわけ。

KISSもいいけど、やはりクイーン。TVCM(ゴジラ松井の東芝ビデオなど)や高校野球の応援曲によく使われる「ロック・ユー」。このほか、クイーンの曲はどれもが素晴らしいのね。「モトリー・クルー」って知らないので、ごめん。

最近、JAZZ PIANO曲に凝っていて、キース・ジャレットのCDを聞きまくっています。
D.ギルモア
2006/03/17 23:19
クイーンさんはCMやドラマなどで流れた有名な曲しかわからないです。
実はKISSも名前だけしか知らなくて今回初めて借りて聴いてます。
ディープ・パープルさんの『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のイントロ部分のリフを昔よく練習しました。

キース・ジャレットさんも名前だけ聞いたことがあるような、ないような・・・
“ピアノ”と名のつくものは何でも好きです。
[ニュー・エイジ][クラシック][フュージョン][ジャズ]・・・
私が聴くのは日本人が多いです。
1番好きなのは小曽根真さん。この方はジャズのピアノ・トリオだったりソロで弾かれたり、
後バンドつけてフュージョン曲もします。
松岡直也さんも好き。ラテン系のフュージョン曲が有名なんだけどジャズ・ピアノ曲もあります。
後好きなのは久石譲さんとか・・・
(宮崎監督とよく組んでます。こちらはジャズではないですけど・・・)
ちゃーはん
2006/03/18 00:35
やあ、チャーちゃん、こんばんは。

いずれにしても、ピアノ曲ってJAZZ、クラシック、フュージョンなど、すべていいよね。では、では。
D.ギルモア
2006/03/18 22:44
そうですよねぇ〜。
最近のアクション映画の方がよっぽどスケールは大きいし、
それは4.0もそうなんだけど、
映像だけでない迫力が感じられて面白いアクション映画でしたね。
基本的に、単純なアクションだけのアクション映画って苦手なんだけど、
コレは楽しかったです。
miyu
2007/11/14 22:58
>みゆぽん、こんばんはっす。

たしかに、最近のアクション映画に比べてダイハード1は、テクノロジー的に見劣りするかもしんないけど、シナリオ的に十分、他のアクション映画より、一線を画すというか、ずっと上回っていたかとも思うんよね。それと庶民的なキャラの刑事というのも実によかったと思うんよね。
D.ギルモア
2007/11/15 00:10
ギルモアさんの分析で、なんで自分が子の映画を好きなのか解ったような気がしました。 リチャード・ギアやアル・パチーノ、クリント・イーストウッドのマックレーン役なんて考えられません。 ビッグスターたちがこの役を断ってくれてホントに良かったです。
みのり
2007/12/27 10:57
>みのりさん、たしかにブルース・ウイリスの代わりにリチャード・ギアとか、アル・パチーノだったら、名作のこの映画の雰囲気はよく出なかったかも知れませんね。
D.ギルモア
2007/12/27 23:26

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