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help リーダーに追加 RSS 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

<<   作成日時 : 2008/09/02 16:04   >>

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画像「パンチドランク・ラブ」や「マグノリア」「ブギーナイツ」の作品で知られる米国の監督、ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)が2007年、アプトン・シンクレアの原作「石油!」を映画化した大河ドラマ「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(=血は流れるだろう、米、158分)。本作は、PTAのこれまでの作品とは異なり、″遊び″がなく、真剣にテーマに挑んだ印象を受ける。まるで、往年の名作「ジャイアンツ」を彷彿とさせるようなオーソドックスな撮り方である。また、エンド・クレジットで彼が師事したロバート・アルトマン監督に本作を奉げると明記されている。2007年度のオスカーで主演男優賞と撮影賞を受賞した。

画像物語は20世紀初頭、一攫千金を夢見るダニエル・プレインビュー(ダニエル・デイ・ルイス)は、孤児を拾って自分の息子HWとして連れ歩き、石油の採掘を行っていた。ある日、ポールという青年から自分の故郷の地に油田があるとの情報を得て、西部の小さな町、リトル・ボストンを訪ねる。安い土地を買占め、油井を掘り当てる。そんな中、ポールの双子の兄弟で、地元の信頼を一手に集めるカリスマ牧師、イーライ・サンデー(ポール・ダノ)が警戒心を強める。また、石油を掘り当てたやぐらがある日、火事となり、幼いHWは聴力を失い、精神に異常をきたす。ダニエルは、そんなHWを彼方の土地へと追いやってしまうのだが……。

本作はPTAがこれまで撮った作品のように奇をてらいユニークで風変わりな面はなく、シリアスで、古きよきハリウッド映画の大作といった趣きがある。見ていて、ゆったりとした時間を感じさせる。PTA映画の節目と言っても過言ではないだろう。明らかに制作方針の変更が読み取れる。また、米国西部の広大な自然を活写し、オスカー撮影賞を受賞したのも頷ける。

画像見ものはまず、油井発掘機「メアリー1号」の始動式。ダニエルが地元住民への説明会を開催するなどして、ここまでこぎつけた。夢と希望にあふれたシーンだ。さらに、圧巻は油井のガス爆発事故だ。ここでドラマとして大きな仕掛けを行っている。やぐらが崩れ落ちていくシーンは、美的ですらある。「風と共に去りぬ」などハリウッド大作映画に火災シーンはよく似合う。

さて、主人公ダニエルの性格設定だが、競争心が強く、人の成功をねたみ、十分な金を稼いだら、人から遠ざかりたい、といった人を信用せず利己的で人間嫌いなキャラとして描かれている。自己の目的のためには、手段を選ばず、完遂させるといった、コールド・ブラッド(冷血)な人間である。このようなキャラの人間は我々の現実社会にいてもおかしくない。ルーツは何かといえば、ダニエルのこれまでの人生の中で、不幸な家庭生活を送り、家族の愛に飢えていたことだ。だから、孤児を引き取り、さらに偽の弟とは気づかず、家族として受容する。その弟との海岸でのシーンは美しく、家族を希求していたダニエルの安堵感すら見受けられる。

画像この映画ではダニエルとイーライとの確執が主要な軸となっている。そのつど、立場が180度逆転するのが面白い。あるときは、ダニエルがパイプラインを敷設する土地購入のため、イエス・キリストを受け入れたり、またラスト近くではイーライが「神は迷信だ」とダニエルによって大声で言わされたりする。

ラストシ−ンのダニエルとイーライのやりとりは、まるで舞台上の演劇を見ているかのようだ。イーライを殺害したダニエルは、利潤だけを追求してきた資本家の哀れな最期を示している。また、ダニエルの自宅内ボーリング場で死んだイーライの血は前半のシーンであふれ出た「黒い血」とかさなる。これからも人類は、原題「血は流れるだろう」通り、利権や宗教、民族対立、人間憎悪などにより、殺害は続くとこの映画は主張しているようだ。

[5段階評価]……☆☆☆

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心の栄養♪映画と英語のジョーク
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パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ
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【映画がはねたら、都バスに乗って】
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
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めでぃあみっくす
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THEREWILLBEBLOOD欲望と言う名の黒い血が彼を《怪物》に変えていく…。上映時間158分製作国アメリカ公開情報劇場公開(ディズニー)初公開年月2008/04/26ジャンルドラマ映倫PG-12【解説】「マグノリア」「パンチドランク・ラブ」のポール・トーマス・アンダーソン監督が名優... ...続きを見る
CinemaCollection
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きららのきらきら生活
2008/09/03 22:38
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ガソリンが170円台! ...続きを見る
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2008/09/04 00:18
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年・米)
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ミチの雑記帳
2008/09/04 07:57
映画  ” ゼア・ウィル・ビー・ブラッド ”
                                               ...続きを見る
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (2008年)
ヒューマン=ブラック・ボックス - 映画のご紹介 (375) ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (2008年) -「血は水よりも濃い」ということわざがあるが、油と血とではどちらが濃いのだろうか【暫定レビュー】 ...続きを見る
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「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 ...続きを見る
宇宙のめいぐると
2008/09/04 23:35
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
一攫千金を夢見るダニエル・プレインビューは山師の石油屋。 相棒は幼い一人息子H.W.。 ある青年の情報で、石油を掘り当て、莫大な財産を手にするが…。 アメリカン・ドリームの闇をえぐる、ヒューマン大河ドラマ。 ≪欲望と言う名の黒い血が、彼を<怪物>に変えていく…。≫ ...続きを見る
象のロケット
2008/09/05 21:16
There Will Be Blood 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
There Will Be Bloood(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)は強欲で無情、神も愛もなく石油に執着するアメリカ人をDaniel Day-Lewis(ダニエル・デイ・ルイス)が好演したドラマ。2時間以上の上映時間のほとんどは20世紀初頭の南カルフォルニアの荒涼とした土地で石油採掘に執念を燃やす主人公の姿が表現されています。 最初に掘り当てた時に見せる赤ちゃんとの場面だけが唯一「ほのぼの」としてるだけ、後はジョン・ヒューストン並みの古いアメリカの風景と生活を土台にした石油王のサクセスストー... ...続きを見る
表参道 high&low
2008/09/05 22:02
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
石油屋(灯油屋さんじゃなくて採掘する人): ...続きを見る
キューピーヘアーのたらたら日記
2008/09/06 13:58
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
長いんですよねー。 ...続きを見る
映画を観たよ
2008/09/06 15:42
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 210本目 2008-16 上映時間 2時間38分 監督 ポール・トーマス・アンダーソン 出演 ダニエル・デイ=ルイス ポール・ダノ ケビン・J・オコナー キアラン・ハインズ 評価 7点(10点満点) 会場 シャンテ・シネ ...続きを見る
メルブロ
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佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン
2008/09/07 10:06
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド / There Will Be Blood
● ゼア・ウィル・ビー・ブラッド / There Will Be Blood [アメリカ / 2007年 / PG-12] ...続きを見る
MOVIS
2008/09/07 23:10
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2008/09/07 23:14
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ようこそ劇場へ! Welcome to ...
2008/09/09 07:30
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レザボアCATs
2008/09/11 22:15
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Akira's VOICE
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2008/10/13 10:10
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ほんと、奇をてらったものではなくて、正統派ハリウッド映画と言う感じで、見ごたえありましたね〜。
ダニエルの半生を、食い入るように見ちゃいました。
音楽はちょっと私には苦手感がありましたが、とにかく最後まで目が離せない状態でした。
ダニエルは悪いやつだったけど、Gilmourさんが書いてらっしゃるように、実際いてもおかしくない人で、こんな悪は人間じゃない、と思うような悪い人ではなかったですよね。そこがまた見てるこちらを魅了したのかもしれないと思いました。
イーライのあのいやらしい悪ぶりが、私はもっと許せなかったです(^^ゞ
とにかく見ごたえ充分の映画でしたね〜。
メル
2008/09/04 10:14
>メルリン、毎度っす。

ぼくもびっくりしたのね。まさか、PTA監督が、こんな正統派の映画を撮るなんて。とにかく、いろいろと考えさせる作品だよね。

でも、ほんとにダニエルの半生って一体、何だったのかと思っちゃうんよね。「黒い血」つまり金儲けが彼を、キャッチコピーのように、モンスターにさせてしまったのか、それとも不遇な家庭生活なのか、両方なのか。

もしかしたら、ダニエルの悪って人間だれもがもつ普遍的なものなのかもしれないよね。

それと、カリスマ宗教家、イーライのいやらしさ。宗教という仮面をかぶった偽善性をPTAはすごくよく表現していたのかもしんない。

ダニエルとイーライ、ともに人間の本質をついたという意味で、この作品はひょっとしたら映画史上に残るかも知れませんね。

D.ギルモア
2008/09/04 22:08
こんにちは♪
コメントありがとうございまいした!
見応えはありましたが、観終わって
どっと疲れました(笑)

>やぐらが崩れ落ちていくシーンは、
美的ですらある。「風と共に去りぬ」などハリウッド大作映画に火災シーンはよく似合う。

そうですね。風と〜と言うとあのシーンがすぐに浮かんできます。
爆発シーンは不気味でもありましたが
火災のシーンは確かに美しいような
気がしました。

海岸での弟を受け入れるシーンは
良かったですね。家族が欲しかった
ダニエルなだけに、弟(と思った人の)裏切りは許せなかったんでしょうね
(ーー;)
ひろちゃん
2008/09/06 12:08
>ひろちゃん(←この表し方って、敬称略になるんだろうか)、おひさ&トラコメ、サンクスです♪

ほんとに見終った後、どっと疲れがきたよね、この映画は。

また、大作映画には、「風と〜」もそうだけど、ストリー的かつ映像的に火災シーンってよく合うよね。

それと、ダニエルと偽弟との海岸シーンよかったよね。ゆったりとした時間が流れ、家族に飢えていたダニエルの安堵感がすごくよく表現されていたもんね。だから、偽弟とわかったとき、ダニエルのリアクションはすごかったよね。

この映画はPTA作品ということで見たのだけれど、今までのイメージと全然違うのでほんとにびっくりしました。

また、当ブログに遊びにきてくださいましね^^;

D.ギルモア
2008/09/06 13:37

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